歯内療法
(神経の治療)
『歯内療法』は歯の内部の治療を指し、歯根の中を通っている『歯髄』(神経や血管)に関する治療を行なうことです。
重度の虫歯になると、細菌が歯髄にまで達し、放置すると歯を失ってしまうことがあります。そのような事態を避けるためには、細菌に侵された歯髄をきれいに取り除く必要があります。歯髄をすべて取り除き、根管の中を洗浄・殺菌した後、薬剤を隙間なく詰めて密封し、被せ物で補う処置を行ないます。
これまで根の治療は、歯科医師の手の感覚とカンに頼って盲目的に行われてきました。しかしマイクロスコープを使用すると、肉眼の最大20倍以上もの倍率の視野を得られ、自身の目で確認しながら治療を行うことが可能になりました。
マイクロスコープ
手術顕微鏡
根管は細く曲がりくねっており、枝状に分かれている部分があるなど、複雑な構造をしています。そのため細部まで肉眼で見ることはできません。
しかし、『マイクロスコープ』(手術用顕微鏡)を用いることで根管の中を肉眼の3~24倍で見ることができ、細部まできちんと確認しながら精密な根管治療を行なえます(保険適応外の場合がございます)。
ラバーダム防湿
根管治療では、治療の成功率を上げるため根管の中を無菌化することが大切です。そのため、お口の周りに『ラバーダム』というゴムのシートをつけ、唾液や血液が治療部位に入らないようにします。またラバーダムを用いることで薬品や器具の誤嚥が予防でき、安全に治療をすすめることができます。